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執筆者の写真Hashimoto wakoki

光でつくれるサステナブルな暮らし③



現在11月12日14時16分、現在の太陽の高度は26.50度方位は141.47度です。

あと3時間もすれば日が沈みます。現在は正午を超えて少しずつ太陽が西に移動ながら、色温度がピークに比べて徐々に低くなりつつあります。5000Kといったところでしょうか。




さて今回はシリーズ最終回です。



最終回を読まれる前に、まだ前の記事を読まれていない方は是非前置きとして読んでみてください。(前回と初回の記事はこちらから)




 




今回のテーマは「調光」です。

最近家庭用のシーリングライトにも一般的に調光機能が搭載されているので、調光という言葉は結構身近なのではないかなと思い、このテーマに決めました。





みなさんは調光、ちゃんと使いこなせていますか?





調光機能はついているものの、壁付けスイッチでON/OFFはするものの、リモコンでの操作なんてほとんどしていないのが現実ではないですか?




今回は、

・そもそもなんで調光するの?

・調光することで得られるメリットは?

・調光って実際どうやってしたらいいの?

という3点についてお話しようと思います。





「調光」とはそもそも、文字通り「光を調節すること」です。つまり、光の強弱を調節する機能のことを言います。最近では調色と言って、色温度も調節できる機能が付いたものも多くありますが、今日はこの調光のことを言っています。





前回までの記事で、自然光である太陽の光は時間ごとに位置や色が変わるということについて書きました。そしてそれには人間の体内時計が連動していて、太陽の光の変化によって人の行動や情緒にも影響を及ぼしていると説明しました。





光の強弱も同じ脈略で非常に重要な要素なのです。









おさらいになりますが、前回載せたイメージです。太陽が昇るとともに人も活動し、沈むと共に人は休息に入ります。ここに光の強弱まで含ませると、太陽が昇ると共に明るさが増していき、沈みながら明るさも減っていきます。このことは地球人であれば常識的な範囲ですよね。




さてそれでは本題に戻ります。上記の説明の通り、光の強弱にも1日で変化があり、時間帯に合った明るさというのが存在するわけですね。ということは、ご家庭で寝る直前までシーリングライトを100%の明るさでつけておくことは体内時計を狂わす要因になってしまうということです。時間帯を考慮して明るさを調節することは、身体と心の健やかさを保つ秘訣なのです。寝つきが悪いという方、朝起きづらいという方、また昼間業務になんとなく集中できず疲労感を感じる方は是非↑のイメージを参考に調光してみてください。




また調光することによる節電効果が期待できるという報告もありますので、健康と節電で一石二鳥ですね!(照明器具をLEDにすることにより光効率があがるのでLEDに変えられるとさらなる節電につながります。)




ではどうやって調光するのか、前回までの内容も踏まえて最終的なソリューションの事例をお見せしたいと思います。





・寝室

①起床時(6:00am)













②就寝時(10:00pm)















・作業空間(オフィスや書斎)

①昼間の活動時(10:00am)














②夜の活動時(8:00pm)
















光の位置と強弱(イメージ上の%はONの割合)に注目してみるとわかりやすいと思います。『昼は高くて強い、夜は低くて弱い』と覚えたら簡単かもしれませんね。




光はサステナブル実践に最適でなおかつ簡単なので今日からでも意識してやってみてください。まずは寝室に夜用の素敵なテーブルランプを置くことから始められてはいかがでしょうか?





2015年5月,コペンハーゲン



#光のデザイン #サステナブルな暮らし


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